「今」借主が求める住宅設備とは?
投稿日:2025.09.26
アパート・マンション経営を成功させるためには、空室をなくし、安定した家賃収入を確保することが不可欠です。そのためには、入居者が「住みたい!」と思える魅力的な物件にすることが重要になります。
しかし、一口に「魅力的な物件」と言っても、時代とともに借主のニーズは変化しています。かつては当たり前だった設備が、今では必須ではなくなっていることも。逆に、以前はなかった新しい設備が、入居者にとっての「決め手」になっていることも少なくありません。
今回は、現代の借主が本当に求めている住宅設備と、その中でも特に人気のトレンド設備についてご紹介します。
【借主に喜ばれる定番の住宅設備】
まずは、多くの入居者にとって「これがないと困る」と感じる、いわば物件選びの必須条件とも言える設備から見ていきましょう。これらの設備が揃っていないと、内見までたどり着くことすら難しいかもしれません。
1. 独立洗面台
独立した洗面台は、今や単身者向け物件でも当たり前の設備になりつつあります。バスルームと一緒になっている「ユニットバス」は、スペースは節約できるものの、使い勝手の面で敬遠されがちです。
独立洗面台は、朝の身支度をスムーズにするだけでなく、友人や恋人が訪れた際にも気兼ねなく使ってもらえるため、プライベートな空間を大切にしたい現代の借主にとって、非常に重要なポイントです。
2. 温水洗浄便座(ウォシュレット)
かつては高級物件のイメージが強かった温水洗浄便座ですが、今では一般的な設備として広く普及しています。設置されていない物件は「古そう」「手抜き」といったネガティブな印象を与えかねません。
賃貸物件用の温水洗浄便座は、比較的安価に導入できるものも増えています。入居率アップに直結する費用対効果の高い設備投資と言えるでしょう。
3. オートロック・モニター付きインターホン
セキュリティは、特に女性や小さなお子さんがいる世帯にとって、物件を選ぶ際の最重要項目の一つです。
オートロックやモニター付きインターホンは、不審者の侵入を防ぎ、安全な暮らしを守るための設備です。内見時にはもちろん、インターネット上の物件情報を見た段階で、これらの設備の有無は必ずチェックされます。
4. 宅配ボックス
インターネット通販の利用が一般的になった現代では、宅配ボックスはもはや欠かせない設備です。
日中留守にしがちな単身者や共働き世帯にとって、再配達の手間を省ける宅配ボックスは非常にありがたい存在です。再配達の依頼や、ドライバーの在宅確認連絡がなくなることで、プライバシー保護にも役立ちます。
【ライバルと差をつける住宅設備】
定番設備を押さえた上で、さらにライバル物件と差をつけ、入居者に「ここに住みたい!」と思わせるためのプラスアルファの魅力となる設備をご紹介します。
1. インターネット無料設備
インターネットがライフラインとなった現代において、「Wi-Fi完備」「インターネット無料」は、物件の大きなアピールポイントとなります。
入居者からすれば、面倒な回線契約の手続きが不要で、入居したその日からインターネットを使えるのは大きなメリットです。オーナー様にとっても、入居者募集の際の強力な武器となります。
2. 浴室乾燥機
「浴室乾燥機」は、単なる乾燥機能だけでなく、衣類乾燥やカビ防止、暖房機能など、多岐にわたるメリットをもたらします。
特に梅雨時や花粉の時期、さらには夜間の洗濯が多い単身者にとって、部屋干しのスペースを気にすることなく洗濯物を乾かせるのは非常に便利です。また、バスルームのカビ防止にもなるため、物件の維持管理の面でもメリットがあります。
3. 追い焚き機能
追い焚き機能は、特に冬場や複数人で暮らす世帯にとって、非常に重宝される設備です。
一度沸かしたお湯を温め直せるため、入浴時間がバラバラでも、いつでも温かいお風呂に入ることができます。また、ガス代の節約にもつながるため、経済的なメリットも入居者へのアピールポイントとなります。
★まとめ
今回の記事でご紹介した設備は、あくまで一例です。大切なのは、「ターゲットとする入居者が何を求めているか」を常に考え、時代のニーズに合わせて物件をアップデートしていくことです。
例えば、
- 単身者向け物件なら、セキュリティやインターネット環境を重視
- ファミリー向け物件なら、追い焚き機能や広い収納スペース、駐車場などを充実
させるなど、物件の特性やターゲットに合わせて、最適な設備投資を検討することが重要です。
もし「自分の物件にはどんな設備が必要だろう?」とお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。入居者様の心をつかむための、最適なご提案をさせていただきます。