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地震や大雨などの自然災害について考えるとき、「マンションは災害に強い」と聞くことがあります。
実際、マンションには、災害時に強みとなる建物の特徴があります。ただ、構造や建築された時期、立地はさまざま。災害の種類によっても、注目したいポイントは異なります。
オーナーの立場で考えたいのは、「マンションだから強い」と捉えることではなく、所有する建物がどのような特徴を持っているかということ。
今回は、マンションが災害に強いといわれる理由から、地震や水害との関係、所有物件を見るときのポイントまでご紹介します。
マンションが「災害に強い」といわれる理由

マンションの強みを考えるうえで、まず目を向けたいのが建物のつくりです。
国土交通政策研究所では、マンションが持つ防災上の特徴のひとつとして「堅牢な躯体」を挙げています。躯体とは、柱や梁、床、壁など、建物を支える骨組みとなる部分のこと。マンションでは鉄筋コンクリート造などが多く、こうした建物の構造は、災害への強さに関わる要素のひとつです。
「災害に強い」という言葉だけで判断せず、その背景にある建物の特徴まで見ていくことが、所有するマンションを知る手がかりになります。
災害によって注目したい建物の特徴
マンションが持つさまざまな特徴は、災害の種類に応じて強みとして活かされます。
地震では「耐震性」を見る

地震に対しては、建物が揺れにどのように耐えられるかが重要です。
そこで確認したいのが、構造や建築された時期、耐震基準といった建物そのものの情報です。鉄筋コンクリート造というだけで判断せず、複数の情報から耐震性を捉えることがポイントです。
建築時期は、どの耐震基準のもとで建てられたのかを知る手がかりのひとつ。耐震診断を行っている場合は、その結果も建物の耐震性を把握する材料になります。
水害では「高さ」と「立地」を見る

大雨や洪水などの水害では、建物の高さと立地が重要な手がかりになります。
想定される浸水の深さより高い場所に安全な空間を確保できれば、マンションの高さを活かせるケースがあります。
あわせて確認したいのが、自治体のハザードマップ。建物の階数と、その地域で想定される浸水の深さを照らし合わせることで、所有するマンションが水害に対してどのような特徴を持つのか、より具体的に捉えられます。
所有するマンションの特徴を整理する
ここまで見てきた「耐震性」「高さ」「立地」は、どれも所有するマンションについて確認できる情報です。
建築された時期や構造、階数などの基本情報とあわせて、耐震診断の記録や、ハザードマップから分かる地域の災害リスクも確認してみましょう。
そうすることで、「築○年のマンション」という見方だけでは分からない、その物件ならではの特徴が見えてきます。
どの災害に対して、どんな特徴が強みになり得るのか。反対に、どこに注意しておきたいのか。こうした情報を整理しておくことは、今後の建物管理を考える際の判断材料にもつながります。
関連記事▶︎「築年数だけでは見えない建物の価値|物件を見る3つの視点」
災害への強さも、建物を知るひとつの視点
築年数や劣化の状態だけでなく、構造や耐震性、高さ、立地も建物を知るための材料です。
災害への強さも、その建物が持つ特徴のひとつ。築年数とは違う角度から建物を見ることで、所有するマンションへの理解がさらに深まります。
そして、こうした建物の特徴は、オーナーが物件を知るためだけの情報ではありません。
住まいを探す人のなかにも、建物の構造や耐震性、地域の災害リスクなどを確認する人がいます。所有するマンションが持つ災害への強さは、入居者から見るとどのような意味を持つのでしょうか。
次回は視点を「入居者」に移し、災害への強さと住まい選びの関係から、物件の魅力として活かす考え方をご紹介します。
参考資料
・国土交通政策研究所「マンションと地域の連携・共助による地域防災力の強化」
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