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マンションの屋上と聞いて、どのような空間を思い浮かべるでしょうか。

屋上には給水設備などが設置され、建物の点検やメンテナンスにも使われています。普段は入居者が立ち入る機会も少なく、オーナーにとっても、日常的に使い方を考える場所ではないかもしれません。

そんな屋上も、見方を変えれば新しい用途が見えてきます。

今回は、マンションの屋上に注目し、さまざまな活用方法と、保有物件の価値につなげるための考え方をご紹介します。

 

屋上活用には、どんな考え方がある?

 

マンションの屋上は、安全面や防犯面から、普段は施錠されている建物も少なくありません。

新しい用途を考える際には、大きく二つの方向があります。

一つは、入居者が利用できる共用スペースとして整備する方法。もう一つは、設備の設置やスペースの貸し出しによって、建物の運営に役立てる方法です。

入居者にとっての魅力を増やすのか、運営費の削減や新たな収入につなげるのか。それぞれの活用方法を見ていきましょう。

 

人が過ごす場所としての屋上活用

 

屋上に芝生や樹木、低木などの植栽を配置した屋上庭園

 

屋上を入居者が利用できる場所として整備すれば、建物に新しい共用スペースを設けられます。庭園や菜園、テラスなどが代表的です。

 

庭園や菜園で、緑を楽しむ空間に

 

敷地内に庭や緑地を設ける余裕がなくても、屋上なら緑を楽しむ場所をつくれるかもしれません。

植栽やベンチを配置すれば、外の空気を感じながらくつろげる屋上庭園に。野菜やハーブを育てる菜園にすれば、日々の世話や収穫を楽しむ場所にもなります。

植物を育てるという共通の楽しみが、入居者同士の交流につながることもあるでしょう。

 

テラスや交流スペースとして使う

 

屋上にテーブルや椅子を設け、入居者が自由に過ごせるテラスとして活用する方法も考えられます。

眺望を楽しんだり、読書をしたり、入居者同士で会話を楽しんだり。建物の中にいながら、屋外でゆったり過ごせるのは屋上ならではの魅力です。

住民向けのイベントを開くなど、普段はそれぞれの住戸で生活する入居者が顔を合わせる場所としても活用できます。

 

設備の設置や貸し出しによる屋上活用

 

建物の屋上に複数の太陽光パネルが設置されている様子

 

屋上を活用するのは、入居者が過ごす場所をつくるためだけではありません。普段は人が立ち入らない屋上でも、設備の設置やスペースの貸し出しによって、建物の運営に役立てる方法があります。

 

太陽光発電で共用部の電気代を抑える

 

マンションでは、各住戸だけでなく、廊下の照明やエレベーターなどの共用設備にも電気が使われています。

こうした電力の一部を屋上の太陽光パネルでまかなえれば、電力会社から購入する電気を減らせます。屋上を発電場所として利用することで、建物の運営費を抑えるという考え方です。

発電した電気は、条件によって売電することも可能です。自家消費と売電では収支の仕組みが異なるため、設置費用や発電量、電気の使用状況を踏まえた検討が必要になります。

 

屋上そのものを貸し出すという選択肢

 

もう一つ、少し意外な使い方が、屋上スペースの貸し出しです。

例えば、携帯電話の基地局アンテナ。通信事業者が設置場所を探している場合、建物の高さや立地などの条件が合えば、屋上の一部を貸し出して賃料を得られることがあります。

広告看板も同様です。人通りの多い道路沿いなど、周囲からよく見える建物なら、広告の設置場所として利用できる場合があります。

 

保有物件に合った屋上活用を考えるには

 

木製デッキにテーブルと椅子を配置した、街並みを望む屋上テラス

 

実際に屋上を活用するとなれば、まず確認したいのが建物の条件です。

例えば、菜園では土や水を含んだプランターなどの重さが加わります。テラスとして人が利用するなら、転落防止対策や避難経路、利用ルールなども検討しなければなりません。

太陽光パネルや看板の設置では、設備の重量や固定方法、強風への対策が必要です。

特に注意したいのが、屋上の防水機能。屋上の防水層は、仕様によって人の歩行や設備の設置に適さない場合があります。新たな用途に合わせて、現在の防水層の状態や必要な対策を確認しておきたいところです。

 

関連記事▶︎「マンションの屋上防水、劣化に気づいていますか?見えないサインの確認方法」

 

また、建築上の条件や管理規約などを確認するとともに、設置後の維持管理も考える必要があります。

庭園なら植物の手入れ、テラスなら清掃や利用ルールの管理、設備なら点検や修理など。活用方法によって、必要な対応も異なります。

初期費用に加えて、こうした維持管理の負担と期待できる効果を比較しながら、保有物件に合った方法を探っていくことになります。

屋上を入居者のための空間にするか、建物の運営に活かすか。築年数を重ねたマンションでも、今ある空間の使い方に目を向けることで、新しい可能性が見えてくるかもしれません。

 

関連記事▶︎「マンションの良さを活かす|残す・直す・高める3つの考え方」

 

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